温泉をまもる、温泉でつなぐ。
新しいONSENライフスタイルブランド「ONSEN JOURNEY®」は、北海道岩内町の「いわない温泉」を未来へ残したいという想いから始まりました。
岩内町には、古くから朝日温泉や雷電温泉などの温泉地もありましたが、現在営業しているのは、岩内岳の麓「いわない温泉」の一か所だけになってしまいました。この「いわない温泉」も、温泉設備の老朽化、事業継承、人口減少などに伴い、持続可能性そのものが大きな課題となっています。
そこで、岩内町、温泉利用事業者、岩内観光協会で構成される「円山連携会議」では、この課題に対して、温泉の在り方、温泉成分分析を実施し、ブランド戦略を検討し、温泉総選挙への参加などを行いながら、「いわない温泉」を、次世代に負の遺産ではなく、先人が守ってきた大切な地域資源を継承し、次世代がより価値のある資源として継承できるよう、懸命に考えてきました。
そのなかで、私たちがたどり着いたのは「温泉をまもる、温泉でつなぐ」という考え方でした。温泉を単なる“入浴”としてではなく、その土地の自然、食、文化、歴史、人々の営みをつなぐ「地域資源であり文化価値」として再定義する。そして温泉を通じて、人と地域、人と自然、人と人生がつながっていく世界観をつくり、お客様にはその営みを体験していただきたい。地域社会が連携し、若者が参加し、世界から共感いただける未来を、私たちは本気で目指しています。
その想いから、いわない温泉のホテル・旅館が全員参加で「ONSEN JOURNEY®」を2025年秋より試行を開始。現在は「ONSEN JOURNEY® to iwanai」として、土地を巡る滞在体験、温泉地の空気を纏うアパレル、身体に寄り添う温泉コスメなど、“温泉を旅するライフスタイル”を少しずつ形にしています。
「温泉を旅するライフスタイル」とは、温泉に入っている時間だけでなく、移動している時間も、家に帰ってからの日常も、すべてがゆるやかにつながり、自分の心と身体、そして地域を豊かにしていく生き方のこと。単なる「お風呂カルチャー」を超えて、若者や世界中の人が「それ、カッコいいな」「そんな風に生きたいな」と憧れるような、日々の暮らしと地域の未来につながる新しい時代の温泉の在り方を提案していきます。
さらに、この活動に洞爺湖温泉の温泉旅館、そして一般社団法人洞爺湖温泉観光協会の皆様にも共鳴いただき、2026年秋からは「ONSEN JOURNEY® to toya」の展開も計画しています。
日本は世界一の温泉地数を誇る国であり、現在、温泉資源や文化価値としてのユネスコ無形文化遺産登録に向けた動きも本格化しています。
だからこそ私たちは、温泉文化を“懐かしいもの”として守るだけではなく、温泉地の日常や日々の営みがこんなにも豊かであるという、世界中からも憧れる新たなライフスタイルとして進化させていきます。
地域が共鳴し、次世代が憧れ誇れる地域となり、世界中が理念に共感する。
そんな新しい温泉文化の未来を、いわない温泉からはじめます。
円山連携会議 代表 髙島 将人